母が夫の子を妊娠しました第98話

私の旦那という事を知って、懐いたのか、それともフリなのか。とにかく今わかっていることは、こんなにたくさん仕事のある東京で、私の働いている会社に入社した。距離は近づいてしまって、身近な人間関係に足を踏み入れられただけでなく、何も知らない旦那に近づいて何かしようとしているという事。もし家族に何かされたら、家庭を壊すようなことをしてきたら、陽に何かあったら。どんどん悪い方へ考えが膨らんでいく。「それでさ、今度他の同期と一緒に家に遊びに来ることになったから」その瞬間、持っていたお箸とお茶碗が床に転がる。落した音に反応して陽が泣き始め、旦那は慌てて陽のところへと向かった。私は放心状態で、これからどうなってしまうのだろうと、気が気ではなかったのだった。

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