頭はすっきりしたけど、気分は最悪だった。でもそのことは言わなかった。「カズヤのことで、実は相談があるんです。私ではなく夫のシゲルさんです」昨日カズヤをシゲルさんが殴ってしまった一件を伝えると、先生は「そうか、とうとう起こってしまったか」と落胆した声を出した。「いつか起こるんじゃないかと心配していたんですよ」「怪我は軽傷でした。でも予想通り、カズヤはシゲルさんを訴えると脅したそうです」昨夜帰宅したシゲルさんから聞いて、私は青ざめてしまったが、当のシゲルさんは「平気だよ、訴えられたらやり返すから」と平然としていた。でもはやり心配した私が弁護士先生に相談したほうがいいと勧めたのだ。「先生、どうかシゲルさんの相談に乗ってください」
母が夫の子を妊娠しました第172話
2023年8月14日
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