母が夫の子を妊娠しました第139話

「もしもし、お母さん、私。元気にしてる?」「くるみ?突然電話なんてどうしたの?」「もうすぐ子供の日でしょ?お母さんやお父さん、それから妹が元気かなあ、なんて」「みんな元気だよ」のんびりした母の声にほっとした。カズヤの魔の手が母たちに向かっている気配がなかったから。私の妹つまり母とカズヤの子は、母と父の子として育っている。父は懸命に妹に愛情を注いでいるけど、父の心中はフクザツかもしれない。それでも親子三人で幸せになろうと両親が努力している。そう思うと涙が溢れてくる。それなのにカズヤは私と私の妹と陽ちゃんの4人と暮らそうだなんて、クレージーを通り越して妄想に憑りつかれたようで怖い。カズヤのやりたい放題に振り回されている自分も情けない、、、いけない、自分を責めている場合じゃないんだ。

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