「明日はカズヤも大切な商談があるから、有休もとらないだろうけど…、心配だなあ。」「大丈夫よ。私たちが警戒しているのはカズヤだけじゃない。カズヤが仕事をしている時間なら安心でしょう?それに、もう家に籠っているのも限界なの!私も、陽も!」陽の名前を出すとさすがのシゲルもこれ以上は反対できない。カズヤの一件がある前は、シゲルも積極的に陽に外の世界を見せてあげたいと言っていた。「天気のいい日は毎日散歩に行ったほうがいい!」と言っていたのはシゲルの方だ。「じゃあ、家を出る前には必ず連絡して。ランチ中も連絡とれる状態にしておいてくれよ?そして、暗くなる前には家に帰ること。いいね?」まるで過保護な父親だ。「もちろん。すぐ近くのカフェだから、そんなに心配しなくて大丈夫。」私は満面の笑みを浮かべて答えた。
母が夫の子を妊娠しました第127話
2023年3月5日
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