母が夫の子を妊娠しました第104話

へらへらと嘘をつくカズヤ。ケイスケは、その腕を掴んでもう帰るぞと言い、「お騒がせしてしまってすみませんでした」と連れて帰っていった。まだ収まらない心臓の鼓動。シゲルが心配するようにのぞき込んできて、泣いている私を抱きしめ直した。陽は泣き止んで、再び眠りに入る。落ち着いた私を確認して、着替えて髪を乾かしたシゲルは、陽と先に移動した寝室へと入った来て、私に何があったのだと問いかけた。「カズヤ、水を取りに行ったんじゃないよな。机のグラス、一口も付けられた様子がなかったから」流石におかしいと思ったのか、隣に座ったシゲルが、私を真っ直ぐに見つめた。「…あのね、聞いて欲しい話があるの」

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