「ちょっと、くるみ!驚かせちゃってごめん。」黙り込んだ私にみゆきが声をかけた。「あ、私もごめん。でも、びっくりはしたよ。」「あはは、だよね。でも、くるみにも不倫の良さ知ってほしいなあ。最高だよ?夫にも優しくなれて、良いこと尽くしかも。」みゆきは私が元夫の不倫が原因で離婚したという話はしたはずだ。不倫を進めてくるということは、そのことはすっかり忘れているらしい。ここで、実母との不倫が原因で離婚した過去を語ったらどうなるだろう?そんなことできないけれど。「それでね、これから彼とデートなんだ。もうすぐ来るはず!くるみにも紹介しちゃおっかな~?」…カズヤがここに来る!?今日は商談のはずではなかったの?「え、いやいや、それは悪いから。私帰るね!また話そう!」私は残念がっているみゆきを置いて急いで店を出た。カズヤに会う気はさらさらない。早足で家に向かっていると…。「くるみ~?」
母が夫の子を妊娠しました第136話
2023年4月11日
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