母が夫の子を妊娠しました第135話 

「へー、この人かあ~。優しい?」私は平静を装いながら聞いた。動悸がする。「とっても優しいよ!カズヤ、若いのにバツイチでさ、娘ちゃんがいるらしいんだけど、全然会えてないんだって。だからうちの子のこともすごくかわいがってくれて。もしかしたらカズヤの方をお父さんだと思ってるかも。」みゆきは能天気に笑っている。どういうことなんだろう。「それは…やばいね…。」「子どもが小さなうちなら離婚、再婚って影響なくない?このままカズヤがお父さんになってくれたらいいのになあ。」私の妹…、つまり母とカズヤの子は、母と父の子として育っている。父は懸命に妹に愛情を注いでいる。父の中でどんな葛藤があるのかはわからない。と、同時にカズヤの心境もわからない。やはり自分の子に会いたいと思う気持ちはあるのだろうか?

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