私はみゆきの言葉に怒りを覚えながらも、これを最後にしようと心に決めた。「もう、本当に、私はカズヤとは関係がないの。この話は今回を最後にしてよね」傲慢なみゆきに対して、精いっぱいの言葉で言い返した。電話口には、何か誰かと話している気配を感じたが、特に気にとめることはなかった。一方、カズヤは、シゲルに暴行を受けて、刑事訴訟と民事訴訟の両方で動いていた。カズヤからシゲル宛てに、カズヤの雇ったと思われる弁護士から内容証明が届いた。内容は、暴行した件で刑事訴訟に向けて動いている件と破格の損害賠償を請求する旨が記載されていた。想像していたこととはいえ、どのように対処していけばよいか悩み続けた。「カズヤのやつ。。。でも殴ってしまったのは事実だから。。くそ~~~、どうしたらいいんだ」「シゲルさん、落ちついて、私たちも弁護士さんに相談しましょう。だって、元はと言えば悪いのはカズヤなんだから私たちの思いは伝わると思うの。。」 「そうだな。。」力ないシゲルのため息がこだまする。
母が夫の子を妊娠しました第175話
2023年8月18日
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