「ひょっとして、、、あの男につきまとわれているの?」びっくりした。母の直感は鋭い。でも母たちは幸せに暮らしている。だからカズヤのことでまた父や母を苦しめたくない。「まさか、お母さん、考え過ぎだよ」「だって、、、」母は何かを言おうとした時だった。玄関からシゲルの声が聞こえる。「シゲルが帰ってきたから、じゃあね、切るね、お母さん。元気でね」「くるみ……」心配そうな母の声。でもそれよりシゲルだ。声が大きい。何かあったのだろうか。 「くるみ、ちょっと来てくれ」リビングに入ってくるなり、シゲルはスマホの画面を見せてきた。
母が夫の子を妊娠しました第141話
2023年5月7日
コメント