母が夫の子を妊娠しました第132話

「会社の前で道聞かれて、その日はそれだけだったんだけど。次の日かな？また道で偶然会ってさ。」「ベビーカーの車輪が隙間に挟まって困っているところを助けてくれたの。」話を聞きながらクラクラしてくる。子連れで出会って不倫関係になるなんて、男の方もまともであるはずがない。「これは運命だと思って、連絡先交換してさ。気づいたら付き合うようになっちゃった。」「その人営業で、日中外回りの日はうちに遊びにきてくれるんだ。夫は忙しくて構ってくれないし。」「私だけが悪いわけじゃないよね？」私は母とカズヤのことを思い出し、吐き気がしてきた。外回り途中での情事。しかも、みゆきには1歳にもならない子どもがいるのだ。信じられない。