両親は初孫にメロメロになり、家にいる日は1日中離れない。母もあの事件以来、すっかり以前の母に戻り、献身的に支えてくれている。幸いにも、2歳の妹は全て母に持っていかれたと言っても過言ではないくらい元旦那の要素がなく、父も孫と同様に可愛がっている。「くるみ、聞いた話なんだけど、△△さんあなたを探しに東京に出たらしいの」「…え」そんなある日、娘を寝かしつけて一息ついていた時に、私の学生時代の友人に買い物先で会った母が懐かしい名前を出してきた。互いに気まずく、あれから触れなかった人物なのだが、どうやら知らないところで元旦那の私に対する執着心が肥大して大変なことになろうとしている。そう言った話の内容に背筋が凍った。
母が夫の子を妊娠しました第86話
2022年9月10日
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