まったくみゆきはズケズケ言うんだから。でもかえって言いやすくなった。カズヤのこと、暴露しちゃおう。「あれはフェイク写真なの、私じゃないのよ」「じゃあ、誰が何のためにフェイク画像なんか投稿したの？」「前の夫のカズヤなの、カズヤが嫌がらせをして私たちの幸せを壊そうとして、しつこくつきまとっているの」「ちょっと待って。私の彼氏もカズヤって言うんだけど」「………」「まさか同一人物？」私は無言で頷いた。だってみゆきの表情がみるみると暗く沈んでいったから。「そうなの？くるみの元夫と私がつきあっているのを、そのことをくるみは一言も言わないのは、私をバカにしていたからなんだ。陰でこっそり笑ってたんでしょ？」「違うよ、みゆき、違うってば」私はヒステリーを起こしているみゆきをなだめようとしたが、火に油だった。「何が違うの、、よくも私をバカにして。前の夫と友達が不倫していることを黙って聞いているなんて、あなた、モンスターなの？」
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