仕事場ではシゲルが監視の目を光らせているし、あの日おかしいと感じたケイスケも事情を聞いて協力してくれていた。母のことも受け入れてくれたシゲルには感謝をしているし、この人に出会えてよかったと心の底から感じれる毎日。母にもその後のことを話すと、母も同じ気持ちを抱いたのか、「本当にありがたいね」と泣いていた。あの日家族が壊れなくて良かった。私には、母も父も必要だと再確認させられる。もちろん、あの出来事があったからこそシゲルとも出会えて陽が生まれた。だからこそカズヤも私への執着を手放して幸せになって欲しいと思っていたのだが、残念である。シゲルとケイスケのおかげで、平穏な毎日が過ぎって行ったある日のこと。「くるみ、久しぶりに会いたいな」
母が夫の子を妊娠しました第106話
2022年10月12日
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