母が夫の子を妊娠しました第105話

そして私は、離婚するきっかけになった出来事と、元旦那が今になって執着心を膨らませて私を探しに東京に出てきていること、その元旦那こそがカズヤであるという事を話した。もちろん、今まで話せなかった心の葛藤と母は今変わって良い親であるという事も。「そうか。ごめんな、今まで一人で抱えさせて。今日は怖い思いまでさせて。本当にごめん」最後まで聞き終えたシゲルは、自分を責めるように涙を流した。私の話も全て受け入れてくれて、包まれる腕のぬくもりに酷く安心した。「あなたが謝ることじゃないの。言えてなかった私も駄目だったから。これからは何でも話すようにするね」「そうしてほしい。じゃないと、守れないから。カズヤにはくるみに近づかないように警告をしておくし」「なるべく陽と二人にさせないように俺も気に掛けるから。大丈夫。俺が必ず守る」そうして私たちは、カズヤとの距離を取るようにした。

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